link    write  admin

「そのままの君でいい」の悪

カテゴリー:マングローブの30ブロック経営 『大切にする×人=今、目の前の人を大切にする』


教育上(ビジネスマンでも子供の教育でも)、微妙な言葉に「そのままの君でいいんだよ」「ありのままの君でやっていけばいいんだよ」という言葉がある。

【引きこもり】

引きこもりの子供を抱えた親御さんに、「“そのままでいいんだよ”って言ってあげて、子供をあるがままに受け入れればいい」というアドバイスは、ありがちだ。

でも、引きこもりの子供が自分で自分のことを「このままでいたい」と思っているなら別だけど、もしそうでない場合は、言われた本人は戸惑ってしまうんじゃないかなあ。

子供にも人格があり、自分なりに小さな胸を痛めて「考えて」いることを想像してあげたいよね。
自分の人生を模索しているのは、大人だけだと思ったら間違いだ。

本人だって、今のままでいたいわけじゃないけど、とりあえずどうしていいかわからなくて、悶々と過ごしたり、心に電流が走るのを待っている時期があるんじゃないだろうか。

なんでもかんでも慰めの言葉をかければ優しくした、ってことにはならないよね。

言いたくても我慢しなくちゃいけないって時もある。
親として、心の中で「この子は、このままでいいんだ。丸ごと愛してあげなくちゃ」と誓うのはいいんだけど、それをそのまま本人に伝えるのはよく考えたほうがいいね。

「グッとこらえて見守るだけ」っていうのが結論なのかもしれない。


【いきづまり】

子供の話から入っちゃったけど、ビジネスマンはどうだろう。

仕事上の悩みとストレスが重なり、いきづまっている社員がいる。

こんな彼(彼女)に対して、気持ちを楽にさせるために「今のままでいいんだよ」「焦らず取り組んでいいんだよ」と優しい言葉をかける人がいる。

これも似ている問題だ。

この間まで散々プレッシャーをかけておいて、悩み深くなると「そのままでいいから、楽にやれ」って・・・。言われたほうは戸惑うばかりだ。
「今のままじゃまずいと思うから悩んでるんじゃないか」

安易な優しい言葉が、本人をさらに深みにはめることになる場合もある。
これは、無責任なマネジメント放棄と言えるんじゃないか。

悩みに一緒に向き合うことを放棄しちゃいかんなあ。

基本をもう一度やり直して、一緒に考える必要があるよね。

・心から共感する
 「わかるよ」「自分もそういう時があったよ」・・・
 心からの共感を示して、再度一緒に考える入り口を作りたいね

・課題を再整理する
 「一番困っていることはなんなのか?」
 「優先順位をどう考えているのか?」
 「課題を放置したらどんな影響があるのか?」

こうした質問に答えることで、自分ひとりで絡み合っていた問題が、再度整理される場合がある。

・解決策を立案する
 「どんな状態にしたいの?」
 「その状態にするにはどうしたらいいの?」
 「それを実行するにはどんなサポートが必要なの?」

自分の体験談も効果的に投入しながら、解決策や必要なサポートについて、整理していく。

こんな単純な分かりきった質問でも、じっくりと聞いてくれる相手がいて、ゆっくりと順番に質問してもらえると、話しながら、考えがまとまっていくことってあるんだよね。


もう一度一緒に向き合って、課題を整理して、解決策を一緒に考えてあげること。
ただし、その時はじっくりと「聞き役」になって、「質問力」を駆使すること。

こんな当たり前のことを、きちんとやらずに「そのままでいい」「焦らずにやれ」なんて、言っているマネジャーは、優しいフリしてる無責任マネジャーだよ。


【少人数制ビジネスセミナー:好評開催中】
mgseminar1.gif

にほんブログ村 経営ブログ 経営者へ
05:50 | マングローブの30ブロック経営 | comments (2) | trackbacks (0) | page top↑