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リストラ

カテゴリー:マングローブの30ブロック経営 『大切にする×人=今、目の前の人を大切にする』

【リストラのプロ?】

唐突だけど、リストラの相談が増えている。

一般的には、
リストラ=リストラクチャリング=社員を減らして会社が生き延びること

本来は事業構造を変えて、生産性を見直したりする経営全体の改革のことをさしていたものが、人減らしの部分ばかりがクローズアップされて、「リストラ=人減らし」として使われることも多くなった言葉だ。

ボクのところに、リストラの相談が持ち込まれるのは、ボクの経歴のためだ。

いわゆるバブルの崩壊の時期(1990年)リクルートコスモス(現コスモスイニシア)の人事部長だったボクは、短期間に社員を半減させるというリストラを実行隊長として敢行するという経験をした。

当時を知る社員が、業界に散らばっていて、リストラの話があると「彼は経験者で、そういうコンサルをしてますよ」という話しをするので、声がかかるということのようだ。

・リストラの効率的なやり方を教えて欲しい。
・辞めさせたい社員だけ選んで辞めさせるにはどうしたらいいか。
・社員が自分から辞めると言い出すような仕組みはないか。

時にはこういう依頼もある
・結局「社長がダメだ」という話になったので、クーデターのやり方を相談したい。
・精神的に参っているので、話だけでも聞いてくれ。社員の誰にも愚痴が言えないので(社長)。

こうしたご相談事には、会社の事業としては取り組まないことにしている。

人間関係の中で、あくまでも「個人的に相談に乗る」という形にさせてもらっている。

リストラのプロなんて言われたくないし、そもそも経営をどうするかが大事なんだけども、相談は人をどう切るかという話しばかりで・・・。

まるで首切り職人のように思われているとしたら、悲しい。


【リストラの真の影響】

次のように言いたい。

・リストラしなくてはいけなくなったのはしょうがないとして、焦る気持ちはわかりますが、同じやるのでも、少しでも社員に尊敬されるやり方を考えましょう。

・窮地に陥ったときの経営陣の態度こそ、社員はよく見ているものですよ

・問題は、早く会社を小さくして楽になることに意識を集中しないことです。一つは、社員への誠意を第一に考えること。もう一つは、リストラ後に一日も早く再生して関係先への迷惑を最小限にする戦略を立てることに集中することです

会社が好調な時には、社員が第一とか、社員と共になどと言うんだけれども、いざ会社が苦しくなったとき、だいたいまず社員が邪魔者にされる(リストラはそういうこと)。往々にして、一番に気を使うのが、金融機関、そして株主、お客様ときて、社員のことは最後の最後になってしまう。

自分だって、別に偉そうに言えない。

会社の生き残りという御旗の元に、会社全体が余裕をなくしている中で、実行隊長のボクも人間性を失っていたんだと今は振り返ることができる。

振り返って今思うこと。

・隠し事は一切やめて、経営状態を全部正直に社員に公開すること。そして、それを経営陣がどう受け止めてどうしようとしているかを、自分の言葉で誠実に伝えることが何より大事。

・その上で、心ならずも出て行かざるを得ない人たちへの誠実な態度がとても大切である。

・減量経営に闇雲に突き進むのではなく、その後の再生計画をも冷徹に描いてからすべてを進めていかなければならない。そうでないと出された人が無駄死になってしまう。

・「再生時に戦力になる人を残そう」という計算をやめて、再就職がしやすい若い人に再出発をお願いすること。そして、長年会社を支えてくれたノウハウの宝庫であるベテランこそ大切にすること。これが原則。往々にして、若いこれからの人を残して、ベテランをリストラしがちなんだけど、それは大きな間違いだとボクは思っている。

こうした「いざという時にどんな行動を取れるか」を「態度価値」と言って、人間性にとってとても重要なことなんだけど、それについては、次のブログで解説しよう。


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